人見知りが激しい子・環境の変化に敏感な子・集団が苦手な子・どうしたら直る?


公式LINEでは毎日たくさんの相談が寄せられます。
今日はこのようなご相談について書いてみました!


人見知りや、環境の変化に敏感な子、慣れるのにとても時間がかかる子どもの姿についてのご相談は、毎日たくさんいただきます。子ども自身が辛そうにしていたり、先生に言われる言葉によってはとても心配になりますよね。

まずはここで一つ
ぜひ知っておいていただきたいことを書きますね。



子どもには持って生まれた気質がある


ニューヨークの精神科医トマスとチェスの、子どもの気質についての有名な研究があります。


ニューヨーク在住の赤ちゃんに対し、乳幼児期から青年期にかけて追跡調査を行いました。それによると、赤ちゃんの気質(特性)として、9つの特性を見い出し(身体活動の活発・睡眠・排泄の規則性・順応性・気分の質など)子どもの気質を3つのタイプに分けました。

①育てやすい子(扱いやすい子)40%
生活リズムが規則的で
新しいことにも積極的ですぐに慣れる
順応が早く、機嫌が良いことが多い

②育てにくい子(気難しい子)10%
生活リズムが不規則で
新しいことや慣れないことに対し回避的である
順応が遅く、不機嫌なことが多い


③出だしの遅い子(順応が遅い)15%
生活リズムは規則的であるが、
新しい環境に適応するのに時間がかかる
ゆっくりと適応していく


その他(平均的な子)35%
それぞれの傾向を併せ持つ


この研究からもわかる通り、人間には持って生まれた気質があります。

よく寝る子  寝ない子
よく笑う子  泣いてばかりの子
パワフルな子  おっとりな子
変化に敏感な子  おおらかな子
生理的リズムが規則的な子  変則的な子
人見知りしない子  人見知りが激しい子
新しいことにすぐに慣れる子  なかなか慣れない子
どんどん前にいける子  慎重で何度も確認が必要な子


まずは「育て方や環境」にかかわらず、こういった《持って生まれた気質》があることを理解し「なぜこの子はこうなんだ…」と嘆いたり、叱ったり、無理に矯正しようとするのではなく

その子の気質を受け入れ認めながらも、長い目でおおらかに、やわらかく見守り、接することが必要です。



気質は一生ではない


ではこの気質は変わらないのか、というと、そんなことはありません。

トマスとチェスの研究でも、持って生まれた性質をそのまま持ち続けるわけではないことがわかっています。

持って生まれた気質はあっても、その後の大人の関わり、環境、経験などによって、人は変化しながら成長していきます。


大事なことは「なんであなたは!」「どうしてできないの?!」などと言って子どもを責めたり、否定したり、無理に直そうと(慣れさせようと繰り返しやらせたり)しないことです。


時々、人見知りが激しい子や、集団に入って遊べない子に対して「人と触れる機会が少ないからだ」だと言って、嫌がる子どもを無理やり集団の中に入れて遊ばせようとする大人を見かけますが、こういった関わりは子どもを苦しめるばかりで、慣れるどころか、どんどん苦手になってしまう可能性もあります。

無理にやらせようすると、それがうまくできない自分は私はダメなんだ…と自分を責めてしまう場合もあります。


私たち大人もそうであるように、子どもにも「好き・嫌い」「得意・不得意」があります。嫌がるものを無理やりやらせたからといって好きになるわけではないことは、自分を振り返ってもわかることです。無理強いが一番ダメなのです。



まとめ


このような子どもの姿には大人の理解が必要です。
以下のようなポイントを参考にしてみてください。


安心させてあげる
「こうでなくてはいけない」という縛りを解いて、まずはリラックスさせてあげましょう。

強い拒否、泣いてしまう、逃げ出してしまう、などの子どもの姿は、多くの場合、大人から強く背中を押されて追い詰められた状況にあります。

「できなくてもいい、少しずつでいい、やってもやらなくてもいい」と本人が安心・安全を感じることが大切です(強制されるとどんどん苦手意識が強まることもあります)自分自身で「ここまでは大丈夫」「これならできる」と少しずつ距離感を縮めていくのをそっと見守りサポートしたいものです。


大きな目で見守る
トマスとチェスの研究でもわかる通り、気質は変化することがわかっています。今の子どもの姿だけを見て心配しすぎたり、それを無理に直そうとするのではなく、長い目で(無理をさせず)見守る必要があります



・そっと優しく促す・励ます

本人が「やりたいのに、できない!」と、辛く感じているような時には、その気持ちに寄り添いつつ「だいじょうぶだよ」「きっとできる時がくるよ」「ここまでやってみる?」など、本人の気持ちを尊重しながら、優しく促したり励ましたり、してあげてください。

尊敬するある方が言っていました。私たち大人は美しく咲いているひまわりに対して「なぜバラじゃないんだ!」「なぜバラのように花びらを咲かせないのだ!」と常に嘆き、要求し、怒っている、と。ひまわりは、ひまわりだから美しいのに…って。


子どもの持つ良さ、その子にしかない輝きに目を向けて、自信をつけさせてあげたいですね。

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