六角形の板を手に取って、
指先で丁寧にフチをなぞった女の子。
⁡多角形が並ぶボードの中から、一度で「ぴったり」の場所に入れます。

⁡次に手に取ったのは十角形。

そっと指先でフチを丁寧に丁寧になぞります。

先ほどのボードの中から、やはり一度で「ぴったり」の場所へ。


⁡パッと見て十角形を判別することは、、、、大人でも難しいものです。

⁡小さな女の子は、「見て」「触る」ことで微妙な形の差を感じ取っていたのです。


⁡現代の子ども達の環境は、ボタンを押せば楽しそうな音が鳴ったり、ピカピカと光ったり、強い刺激がおもちゃだけでなく、身の回りにさえも溢れています。強い刺激は子どもが何も意識しなくても、子どものことを楽しませてくれます。

反対に、弱い刺激を感じ取るには、意識を向けることが必要です。


形のわずかな違いを感じ取る
⁡重さのわずかな違いを感じ取る
⁡色のわずかな違いを感じ取る
⁡音のわずかな違いを感じ取る

⁡弱い刺激を感じて楽しむことは、ものごとに主体的に向き合う力につながります。


⁡6歳までは特別な時期。
⁡細かい差異に気付ける感覚を持っているこの時期に、じゅうぶんに感覚を使わせてあげたいものです。


教室では、子どもたちが


「学びたくてたまらない」
「自分自身を発達させたい」

という特別な時期に適した環境を用意し、自ら育つ力を伸ばしていきます。